副業

茨の道をそれでも望むあなたへ、副業の心得を授けます

こんにちは、市原えつこです。

私はIT企業のデザイナーの仕事と、副業のアーティスト活動を数年間両立(できてたのか…?)し、現在は独立してフリーランスになっています。

リクエストをいただいたので、今回は副業の心得について色々書いてみようと思いますが

正直、茨の道です😇

副業は会社員とフリーのおいしいとこどり!!パラレルキャリア最高⭐️とは正直思わなかったです。。

副業生活で諦めないといけないものがあって、

休暇、遊び、睡眠時間。これらは確実に削られます😇😇😇

独立してからの平均睡眠時間は8時間~ぐらいですが、副業の頃は5時間半がデフォルトでした。

平日夜は自分の仕事をしなければならないので、飲み会行ったり花金満喫してる場合じゃなかったです。同僚との楽しいランチも諦めました。

(それでも私は比較的ホワイト企業だったので寝れてましたが、もともと仕事が忙しい業種だともっとやばそう)

フリーランスは孤独といいますが、個人的には副業時代がいちばん孤独だった気がします。フリーランスだと同じ立場の人も多いですが、副業してる人は会社の中で超マイノリティなので周囲から「なんでそんなことやってるの?」と思われるし、人知れず苦労を抱え込みやすいです。

兼業サラリーマンはつらいよ : 市原えつこ

昨日はフランスのテレビ番組の収録でした。収録チームの皆さん、お疲れ様でした…(今週末にまた別の番組が生放送されます、追って告知します!)朝から晩までよく歩いて疲れたので今朝はボサっと過ごしています。廃人です。でも疲れた翌日にはちゃんと休める今の生活のありが

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とはいえいいことも色々ありますので、副業のメリットを列挙してみます。

副業のメリットとは

独立の下準備になる

上の記事でも書いた通り、個人的には副業でやるよりもスパッと独立して専念した方が何かと効率が良いと思っていますが

とはいえ「大学の友達と会社の人しか知り合いいません」みたいな状態で独立するのもリスキーなので

独立や起業するまでの下準備として副業はかなり有効です。その間にジワジワと人脈を作ったり、スキルをつけたり、発信力を培ったりできます。

やりたい仕事を引き寄せる種になるかも

最終的に独立するつもりがない場合でもメリットはあって

本業でやりたい仕事ができていなくても、個人で勝手にやって実績を作ってブランディングをしていけばやれる可能性が高まるので

会社でやりたい仕事がぜんぜんやれていない人は、副業でさっさとやってしまうのが良い糸口になるかもしれません。やりたい仕事の実績がないのなら、真似事でもいいので自分で仕事の実績をつくればいいです。何も経験がないよりは、やれる可能性がぐんと高まると思います。

「クビになっても生きていける」と自信がつく

これも地味にありがたい効果です。個人の名前で発信をして、自分の名義で仕事を受けたりお金を稼げるようになると「会社クビになったらどうしよう…」という不安や恐怖から解放されます。クビになっても、まぁ生きていけるだろうというイメージが湧くからです。

会社組織にはこういった恐怖を煽る機構がたくさんあると思うので、自分の精神のライフラインになります(たぶん思いつめて自殺とかもしないと思う)

かくいう私も新卒の時は「クビになったらどうしよう😰」とビクビクしていた時期がありましたが、副業で仕事を始めてから「クビ?どんとこいやオラー😎」と強気でいられるようになれました。

お金の心配もしがらみもなく、純粋にやりたいことをやれる

会社員+副業のいちばんの良さはこれかもしれません。とりあえず食うぶんは給与で補償されてるので、利益度外視で純粋にやりたいことができます。

※ただ、逆にいうと副業でやってる感じだと「それで食ってるプロじゃない=どうせアマチュアなんでしょ?」「会社員の収入があるからノーギャラでいいよね」とナメられやすい側面はあると思います。本業にしてるケースと比べて、ギャラ交渉の面で不利になりやすいです。

もろもろ必要な配慮

副業のメリットを見てみたところで、実際に副業をやるにあたり気をつけた方が良いことをまとめてみます。

そもそも、副業OKか?

前提として、会社の就業規則として副業OKかを確認しましょう。

副業禁止の会社だったら、避けた方がいいかも…(少なくとも趣味の範囲にとどめ、利益を出さないようにやるとか、、)

人事や上司にはきちんと話を通す

本活的に活動してギャラが発生しそうになってきたら、ギャラを受け取る前に人事や上司に相談し、事前に活動内容や取引先など話を通しておいたほうが良いです。

競合の仕事をしていないか、情報漏洩の心配はないか、会社としてリスクがないか等、事前に交渉したりガイドラインを決めたりするとあとあと問題にならなくてスムーズです。

運良く上司が自分の活動を応援してくれた場合、色々と良きように取り計らってもらえることもあります(上司がめちゃくちゃ良い方で、業務にも活かせるような内容のイベントの場合、作家としてのイベント出展を会社の業務時間内で認めてもらえるよう上に話を通してくれたこともありました)

本業は手を抜かない

副業があるからといって本業をさぼると当然ながらめちゃくちゃ反感を買います。単純に仕事できない場合の2倍ぐらい反感買うと思います。

「どうせ辞めるんでしょ?」という見られ方になると出世もままなりません。

副業をはじめて個人の名義で発信をすると、良くも悪くも注目されやすくなるので、それまで以上にしっかり仕事をする必要があります(どちらも手を抜けない、それゆえ副業はハードゲー)

副業がうまくいっても自己過信しすぎず、本業は本業で謙虚にやりましょう。

会社名と活動が紐つかないようにするのが吉

顔出しか否か、本名か否か、というのは個人で活動するにあたり悩むポイントだと思います。

仕事で広報とか、他社の人に頻繁に会ったりメディアに出ることが多い場合は、個人活動での顔出しは控えた方がいいかもしれません。

私はインハウスデザイナーで完全に内勤だったので、個人活動で顔出ししてもあまり問題ありませんでしたが

個人名で検索された時に会社の名前が出ないよう、偽名で活動してました。市原えつこは本名ではありません🤗

個人のリスクマネジメントなんて正直ガバガバで隙だらけだと思うので(会社組織みたいに手練れの広報がついてるわけじゃないし)

それを見越して、個人の活動でボヤが起きた時に会社の株価まで下がることにならないように気をつけましょう。

参考までに:副業時代の平均的なスケジュール

おまけに、副業してた会社員時代のスケジュールを紹介します。

7:00 起床、支度

8:00 自宅付近のカフェでアイデアメモ等

9:00 通勤、出社(10時始業)、午前の仕事

12:00 ランチ時間に、カフェで作家仕事

13:00 午後の仕事

19:30 退社

20:20 自宅付近のカフェで閉店まで作家仕事

23:00 帰宅

25:30 就寝

平日は大体こんな感じでした。青字部分が副業です。冷静に考えてカフェ行きすぎです😇

カフェで朝昼晩のご飯をとりながら副業をしていた感じでした(めっちゃ栄養バランス偏りまくってました)

若くて体力があったからできた生活だと思います。もうやれません。

ちなみに独立してからはもっと時間に余裕があります。

副業は色々大変だと思いますが、

とはいえメリットはたくさんあるのも事実ですので

興味がある方は気軽にトライしてはいかがでしょうか。

生活の保障がある上で、いろいろやりたいことをやれるのは会社員の強みなので!

ではでは、よいGWを~😇

ABOUT ME
etsuko-ichihara
メディアアーティスト。日本的な文化・習慣・信仰を独自の観点で読み解き、テクノロジーを用いて新しい切り口を示す作品を制作する。アートの文脈を知らない人も広く楽しめる作品性から、国内の新聞・テレビ・Web媒体、海外雑誌等、多様なメディアに取り上げられている。第20回文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門優秀賞を受賞、総務省異能vation(独創的な人特別枠)に採択。