テクノロジー

メディアアートの名門校IAMASが地元企業向けに短期教育プログラムを始めるらしい

Perfumeの演出やリオ五輪閉会式などを手がけているライゾマティクスをはじめ長年メディアアートの業界へ優れた人材を輩出し、近年はデザインスクール的な機能も持っている岐阜の大学院IAMASが、学校内の教育プログラムを短期間で学べるように再編成した、地元企業向けのワークショッププログラム「岐阜イノベーション工房」を今年に始動するようです。

岐阜イノベーション工房とは
岐阜イノベーション工房は、イノベーション創出に有効とされる「デザイン思考」と「システム思考」を短期間で学ぶワークショップです。デザイン思考とは、現場での観察などを基に、提供側の一方的な視点でなく、使い手の視点で製品やサービスのアイデアを創出する考え方です。システム思考とは、全体を俯瞰しつつ、構成要素の繋がりを意識して統合することで具現化する考え方です。
最初の演習では、IoT、AI、デジタル設計、デジタル製造、現場での観察と分析、アイデア創出、プロトタイプ製作などを合計10回程度で学びます。続く実習では、サポートを受けつつ、演習で学んだことをそれぞれの現場で実践します。最後の成果報告会では、実習期間中の成果を発表し、課題を共有します。

IAMASは一年で修士が取れる猛者のための短期プログラムでも話題になりましたが(こっちも気になる)
IoT、AI、デジタル設計、デジタル製造、現場での観察と分析、アイデア創出、プロトタイプ製作などを短期間学べるコースらしく、かなり貴重なノウハウなので普通に受講しに行きたい…!!
基本的に岐阜県内に事業所等を有する企業等の経営者または従業員が対象のプログラムだそうなので今回は歯噛みして見守ることになりそうですが、いつか全国的に開放していただけるのを期待しております。

プログラム始動のキックオフイベントになぜか市原も登壇します

ワークショッププログラム始動にあたり、効率性や合理性とはまた別の尺度からAIを活用し、最小限のコストとリスクでイノベーションを起こしている”辺境の”人々を招いての説明会を兼ねたキックオフ的なトークイベントが岐阜で開催されるそうで、運良くなぜか私も登壇できることになりました。

AIを駆使したキュウリ農家の小池誠さん、人工知能DJをはじめとした話題のプロジェクトを次々手がけるQosmo代表の徳井 直生さんなど、かなり多彩な顔ぶれとなっております。
岐阜県の皆様、ぜひお越しいただければ幸いです。

http://www.iamas.ac.jp/news/20180601/

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【6/1(金)開催】岐阜イノベーション工房2018:シンポジウム
テクノロジーの“辺境(フロンティア)”

日時:2018年6月1日 13:30~ 16:30(開場 13:00)
会場:ソフトピアジャパン セミナーホール(岐阜県大垣市加賀野4丁目1-7)

第1部:基調講演「“民主化”したテクノロジーを活用したイノベーション創出」
第2部:話題提供と議論「AIを中心とするテクノロジーの“辺境”」
第3部:「岐阜イノベーション工房の紹介」
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IAMASはかねてよりめちゃくちゃ気になる学校だったので、今回オフィシャルに伺う用事ができて嬉しい限りです。
岐阜の皆様、この機会にお会いできるのを楽しみにしております。

ABOUT ME
etsuko-ichihara
メディアアーティスト。日本的な文化・習慣・信仰を独自の観点で読み解き、テクノロジーを用いて新しい切り口を示す作品を制作する。アートの文脈を知らない人も広く楽しめる作品性から、国内の新聞・テレビ・Web媒体、海外雑誌等、多様なメディアに取り上げられている。第20回文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門優秀賞を受賞、総務省異能vation(独創的な人特別枠)に採択。