「体験への投資」の試みはどうだったか

市原えつこです。

バリ島から帰ってきて、東京での日常生活を堪能しています。

こちらの記事で書いた通り、私は今回、体験にお金を使うことが今の自分には大事なことなんじゃないか?という仮説のもとバリ島に1人渡航してみました。

 

バリ島へはインドネシア・エアアジアの格安直行便が出ており、往復でおよそ6万程度で行けました。

現地はとにかく物価が安くて、宿泊費はだいたい合計6万円程度、食費や雑費なども1週間の滞在で3万円ぐらいしか使ってないはずです。

なので費用はせいぜい15万円。

特に確固たる目的もなく現地に行きましたが、とても気付きが多くて行ってよかったな~と思います。

現地はホテルのコストパフォーマンスが良い

今の時代、地球上のどこにでも行けるんだなと実感できた

マジで地球がどんどん小さくなってる。スモールワールド。

LCCで格安で移動できるし

スマホとGoogleマップがあるから道に迷わないし

現地SIM購入すればどこでもなんでも調べられるし

最悪、現地の言葉が通じなくてもGoogle翻訳があるし

移動もUberやGrabなど配車サービスで安全にできるし

テクノロジーの進化で人類史上、かつてないほど世界中の移動が容易になってるんだなーーと。

最近どこに行っても外国人観光客が多いわけが分かった気がします、現代は観光黄金期なんだなと実感しました。

アジア人としての日本人の立場や、国際情勢について考えることができた

単一民族国家の島国である日本にいる時には 気づかなかった、日本を出た時のネガティヴな面も感じたのが辛くも勉強になりました。

バリはオランダ植民地を経て、今は欧米向けの観光地として開発されています。そのため旅行者のほとんどが欧米人。

欧米の中でのアジア人の立場を考えたり、自分の中に眠っていた人種差別意識やアジア人であることのコンプレックスに気付くことに。

ヨーロッパ社会で移民たちがなぜテロを起こすのか、といったことを考えるきっかけになりました。白人社会でアジア人やムスリム、黒人は疎外感を感じることが多そうだな、、と。

ヨーロッパ社会で行き場を失うムスリムの子供たち

ノルウェーで、アフガニスタン人の母とパキスタン人の父の間に生まれ育ったディーヤ・カーンは、自分のコミュニティーと生まれた国の間で板挟みになった若者の気持ちがよく分かります。この力強く、感情を揺さぶるトークでは、ヨーロッパで育った子供たちの多くが経験する拒絶や孤独を、映画監督でもあるカーンがえぐり出します。そして、そういった若い世代がイスラム過激派グループに取り込まれる前に社会が受け入れなければ、どんな恐ろしい結果が待ち受けているのかを語ります。

www.ted.com

現地でこのTED Talkを観て、すごく染み入るものがありました。

語学力の底上げになった

日本人と一緒の旅ではないため、語学できない=孤独何もできないということに。

必然的に、誰かと一緒の旅行と比べて語学力の増強になりやすかったです。思えばこれまで帰国子女の友達や英語が得意な彼氏とかに現地コミュニケーション頼りまくってた… 

美味しいご飯のためならエンヤコラ

「あれ食べたい!ここ行きたい!」と思った時に必ずコミュニケーションがセットになるので

欲望を叶えるためだと思って突撃→分からない/伝わりにくかった言い回しがあったらその都度検索して復習、という繰り返しで英語力のトレーニングになりました。インドネシア語もほんのちょっとだけ覚えました🤓

あとは現地で伝わらなかったストレスwがまざまざと残ってるので、帰国後に英語学習へのアンテナを張れるようになりました。

東南アジア特有の信仰や宗教文化を体感できた

期待通り、バリの宗教文化はすごく独特で面白かったです。

「バリヒンズー教」というヒンズー教をベースにしたバリ特有の信仰が根付いています。

前述の通り、バリはかつてオランダに植民地化された後に観光地として発達してきたのですが、今でもドープな精神性は変わらず残っています。

ビーチや街のいたるところに神々へのお供え物が添えてあったり、様々な宗教行事が残っていたり、山奥の村では風葬の風習が残っていたり……

ちなみにバリ島と言えば、人生最後の瞬間を彩る華やかな葬儀「ガベン」が有名。私はこれをきっかけにバリに興味を持ちました。

今回は拝むことができなかったので、いつかまた観に行きたいと思います。

バリ島でヒンドゥー教式の葬式「ガベン」に参列!絶句した訳は?

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chiekuro.minibird.jp

日本、東京で働くことのコストパフォーマンスについて納得できるように

色々ひっくるめて日本はすごく暮らしやすい国だな、と改めて日々の生活に幸せを感じられるようになりました。

治安がすごくいいし、生水飲めるし、衛生的だし、アジア人差別もない。

日本現地人として誰とでもスムーズにコミュニケーションが取れる国にいて、ホームグラウンドの無敵感をしばらく味わってました。

文化的なバックグラウンドと利用言語が同じ人が集まってる地域というのはなんだかんだで楽。日常的に感じる細かいストレスや緊張が一気に減少します。

日々の生活を別の視点から眺めることができて、「日本に飽きた」という感覚もなくなり、仕事にしっかり身が入るようになりました。

現地でも仕事してましたが。

ということで、バリ島に行ってみた!のは総じて良い投資になったな~と感じます

またいろんな国に行ってみたいし、バリ島もまた行ってみたいです、クセになる島です。

ではでは😇

ABOUT ME
etsuko-ichihara
メディアアーティスト。日本的な文化・習慣・信仰を独自の観点で読み解き、テクノロジーを用いて新しい切り口を示す作品を制作する。アートの文脈を知らない人も広く楽しめる作品性から、国内の新聞・テレビ・Web媒体、海外雑誌等、多様なメディアに取り上げられている。第20回文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門優秀賞を受賞、総務省異能vation(独創的な人特別枠)に採択。