「優れた奴には、妬まず盗め」の万能さ

「優れた奴には、妬まず盗め」の万能さ

※こちらの記事は、日経COMEMOへのオリジナル投稿を転載しています

昨年から、仕事の現場で「みんな優秀やなあ、グギギ」となる場面も増えてきました。
あまり顔や態度に出ませんが実はそこそこ負けず嫌いなので、仕事において力及ばずの場面があるとものすごく悔しいしそれなりに嫉妬心が湧いてくることもあります。
さらにはこの大SNS時代、ネットの海のそこかしこにあらゆる人のキラキラとした仕事ぶり・暮らしぶりが溢れています。

そうして劣等感が刺激されそうになった折に定期的に思い出す言葉があります。
上京して大学に入学したての頃、周囲が頭が良すぎて、自分の意見など何もなく、取り立てて優れた才能もなく、おまけに美大コンプレックスもこじらせ、常に劣等感に苛まれていた時期に転機になった言葉がありました。

「優れた奴には、妬まず盗め。爽やかに、しかし貪欲に盗め」

熱狂的なファンの多かった、早大教育学部の神尾達之先生という本当に教育者として素晴らしい方がゼミの中で入学したての若造たちに言った言葉です。

こういった方針が徹底した演習だったため、ゼミの掲示板には常に建設的な改善意見が溢れ、お互いに刺激を与えあい切磋琢磨し、はじめはよちよち歩きだった学生たちが、毎年みるみるうちに知的に、自分の頭でものを考えるように成長してくのは目をみはるものを感じていました(結局この先生のゼミには長い間モグッていた)。まさにお互いに「盗み合って」いたのだろうと思います。

技術力、語学力、人間力、容姿、才能、弁舌力、論理性、、、、全てにおいて、全人類で自分が最も秀でていることなどありえないし、上を見ても下を見てもキリがありません。
自分より優れた人を見たら、その人の良さをつぶさに観察し、自分のものとして取り込むことを考える方が建設的なので、個人的にオススメします。

【追伸】大学時代のコンプレックス繋がりで思い出した、劣等感について以前に取材を受けた黒歴史満載の記事をペタ

神尾先生のご著書はこちら。本当に知的好奇心をビシビシ刺激する授業でした。

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